この記事ではそんな疑問にお答えします。
また、メコンを実際に飲んだ感想もしていますので、ラム酒選びの参考になれば幸いです。
メコンウイスキーとは?
まず、メコンウイスキーについて紹介します。
メコンはタイで有名なアルコール飲料会社のタイ・ビバレッジが販売している蒸留酒です。
製品名はメコン‐Mekhong‐です。
メコンウイスキーと呼んでいるのは、外国人が俗称としてよんでいるだけなので間違えないように注意しましょう。
日本では、ある有名人の方が、タイでメコンウイスキーを飲んだことをメディアで広めてからその呼び名が定着していたようです。
ただ、メコンはウイスキーではありません!
100%ではないのですが、95%の原材料がサトウキビの為、ほぼラム酒といってもいいくらい。
なので、メコンを見かけたらラム酒寄りの焼酎と覚えておくといいと思います。(タイ・ビバレッジの公式ホームページではスピリットとしか記載がありませんので厳密にラム酒とは言い切れません)
タイ・ビバレッジ / Thai Beverage
このタイ・ビバレッジという会社は実はタイで最大のアルコール飲料会社なのです。
日本でいうサントリーのような立ち位置ですね。
会社は1991年に設立されたので、世界中の蒸留所と比較するとまだまだ新しい会社かと思います。
タイ・ビバレッジが現在保有しているブランドは、タイを代表するラム酒サンソム(SangSom)、メコン(Mekhong)、プラヤ(Phraya)と、タイ国内シェア2位を誇るチャーンビールがあります。
サンソムはタイ国内で最も親しまれている蒸留酒で、プラヤは最近のラムコンペティションでも賞を受賞するほど評価が高いラム酒なんです。
味は賛否両論あると思いますが、タイ料理のように辛く濃い料理に合うので、是非試して飲んでほしいラインナップですね。
タイ・ビバレッジは間違いなくタイのラム酒文化発展に大いに貢献している会社だと思います。
メコンについて
タイ・ビバレッジには3つのグループ会社があります。
・サンソム / SangSom
・スラバンキガン / Sura Bangyikhan
・レッドブル / Red Bull Distillery
その内のスラバンキガン / Sura Bangyikhan(スラバンキガン蒸留所)株式会社がメコンを作っています。
スラバンキガン蒸留所は1786年に設立されているタイで最も古い蒸留所です。
元々は個人が所有していた蒸留所だったのですが、1914年頃、政府に譲渡され財務省の監視下のもと、お酒が生産されていました。
メコンの誕生は、1941年に財務省がハーブと薬草系のリキュールをブレンドして完成させた蒸留酒がもとになっています。
そして、その蒸留所が誕生した当時、フランスへの反抗運動の最中に、流行していたメコン川を題材にした愛国歌にあやかってメコンにしたとのことです。
簡単にいうとメコン川に因んでということですね。
メコン誕生から1998年頃までは財務省がメコンの製造を行い、民間の卸売業者が販売を行うという体制をとっていました。
その民間の卸売業者のひとつにタイ・ビバレッジがありました。
1998年にタイ・ビバレッジが財務省からスラバンキガン蒸留所を買収し、スラバンキガン会社を設立。
2000年から新たなメコンの販売を開始されました。
そして、2013年には国内向けの商品だったメコンを国外向けに大きく方向転換し、デザインを英語にしたり、値段も値上げしたりと現在のメコンへと変貌しました。
変更前と味わいがどう変わったのかは不明ですが、赤と黄色の二色で統一されたボトルのデザインは上品かと思います。
気になるメコンのお味は?
実際にメコンを飲んでみると、ラム酒の特徴の甘さが前面に強調されています。
ストレートで飲んでも美味しいのですが、個人的にはソーダ割りで飲むのが好きです。
原産地でのタイでもソーダ割りが主流のようなのですね。
また、蒸留酒の中でも比較的アルコールが低いので(メコンは35%)、飲む人によっては、このくらいのアルコール度数でつくるハイボールがちょうどいいと耳にします。
タイ料理のような辛い料理や濃い料理にぴったりなので、家にハイボール用としてストックしておくのもいいですね!
メコンの商品概要
【原酒生産地】タイ
【容量】700ml
【アルコール度数】35%
【ネット価格】約2500~3000円
パッケージもゴージャスなデザインになっており、細部にわたってしっかりと作られているイメージです。
メコンの歴史から商品概要まで紹介させていただきました!
日本の酒屋さんではあまり見かけませんので、ぜひ気になる方はオンラインで見てみてください!
コロナの状況ではまだ先の話かと思いますが、いつかタイに行った際はメコンはしっかりとパッケージに入っているので、お土産にもおすすめの商品だと思います。
参考にしたサイト:Thai Beverage https://www.thaibev.com/en08/home.aspx