この記事ではバーテンダーがどのような道具を使用してカクテルをつくっているのかを紹介します。
この記事はこんな方におすすめ
- 家でカクテルをつくる際に道具が必要かどうか分からない!
- 道具を持っているけど、使い方が分からない!
- そもそも、カクテルに使用する道具をしらない。
今までに、カクテルについて興味がありながらも知る機会がなかった方が多いとおもいます。
この記事を読んだあなたは最終的にバーテンダーが使用している、カクテルの道具の名前や使い方を、理解することができます!
では早速見ていきましょう。
バーツール道具一覧
グラス
通常のカクテルレシピ本にあるグラスは、上記のようなタンブラーというグラスをイメージします。
カクテルのレシピは上記のようなタンブラーで作られるのが主流なので、1つもっておくと便利ですよ。
大きさは10オンス(300ml)と8オンス(240ml)が主流です。
Bar等で使用するグラスは用途によって使い分けをします。
8オンスのグラスは30mlのウイスキーでハイボールを作ります。
10オンスのグラスは45mlベースのカクテルに最適です。
上記のお酒の量は目安なので、そのこから好きな配分を見つけてみましょう!
ホットドリンクの場合は耐熱グラスやマグカップを使用すれば問題ありません。
グラスのこだわりポイント
- 炭酸で割る場合は口が狭い方が炭酸が抜けにくくなります!
- カクテルの色や炭酸の気泡等を楽しみたい方は、透明なグラスを使用しましょう。
- 最近では氷が溶けにくい、真空断熱構造タンブラーが人気です。!
形や薄さや高さによって、氷の音、見た目の美しさ、香り、味、手への温度の伝わりかたも様々なので、自分が気に入ったグラスを使いましょう!
メジャー
上記の画像のようなものをメジャーといい、お酒の分量を量る道具です。
上下に液体を量る小さいカップが連結されています。
小さいほうが30ml=(約)1オンス
大きい方が45ml=(約)1.5オンス
カクテルレシピに記載の分量によって使い分けをします。
持ち方は人によって様々で、BARではお客様に見られるので、【美しい持ち方】【かっこいい持ち方】を意識しています。
家ではかっこつける必要はないかと思いますので、人差し指と中指でメジャーの中心を挟んであげると、持ちやすいかと思います。
もし家でメジャーがなかったら、計量スプーン等で量って、グラスに入れ30mlや45mlの位置を覚えておくと、次に作るときに楽ですね。
それと同様に、メジャーを使用して15mlや20mlを使用する前に、水を計量スプーンで量ってメジャー入れてそれぞれの分量を確認しておくと、お酒を作るときはスムーズにつくれます。
バースプーン
上の画像のような細長いスプーンをバースプーンといい、主にカクテルを混ぜるのに使用します。
日本でのバースプーンは両端にスプーンとフォークがついています。
スプーンは一杯で5mlが量れ、フォークはオリーブ等の飾りつけの時に使ったりします。
カクテルのレシピに1tspの材料が必要と書いてあったら、このバースプーンの5mlのことだと思ってください。
スプーンとフォークの間に螺旋状の細工がしてあるのがわかるかと思います。
これは、バースプーンを回転しやすくするためです。
実際にどうやって使用するか見ていきましょう!
基本の持ち方
スプーン側を下にして、まずは人差し指の第一から第二関節付近と親指で、バースプーンの中心からフォークまでの真ん中を持ちます。
そして、薬指をバースプーンの手前から奥へ、中指を奥からバースプーンに押し当てて挟みます。
これが基本の持ち方です。上記の写真のような状態です!
基本の混ぜ方
この状態を保ったまま、バースプーンをグラスの中に入れます。
あとは、①薬指を奥へ押す、②中指を手前へ押す
この①②を繰り返します。すると、だんだんとスムーズに円を描いてくれます。
この時に、スプーンの背中はグラスに接していることと、手首を動かさないことがコツ。
このバースプーンでカクテルを混ぜる動作を”ステア”といいます。
このステアをする動作はバーテンダーが最初に習う技でもあり、最初に挫折するポイントでもあります。
最初はやりすぎると、皮がむけてしまいますので、ほどほどにやってみてください。
上手になっていくと、次第に手首を動かさなくてもステアできるようになります。
がしかし、なれないと本当にムズカシイです!
挑戦する方は頑張ってください!
家にバースプーンがなかったらお箸等を使っても問題ありません。
ただ、バースプーンはスプーンの部分を使って、底に沈んでいるアルコールを効率よく攪拌する。また、味見をする為にカクテルをすくうことができます。
また、フォークの部分を使用して、カクテルのデコレーション等の作業を行ったりします。
何よりステアを行う技術はこのバースプーンがあってこその技術です。
ミキシンググラス
先ほどバースプーンでお酒を混ぜる技のことを、ステアと説明しました。
しかし、ステアにはもう一つ別の意味があり、それはカクテルの技法のひとつ”ステア”という意味があります。
【ステア】・・・①混ぜること ②カクテルの技法
上記の画像のグラスはミキシンググラスと呼ばれています。
このミキシンググラスに氷+お酒等を入れてカクテルをつくることを”ステア”といいます!
有名なカクテルのマティーニはこのミキシンググラスで作られます。
使い方
大き目の氷をミキシンググラスにいれます。
そこにお酒をいれて、バースプーンで混ぜます。
ステアをする際の、一番の腕の見せ所です!
混ぜて冷えたら、ミキシンググラスにストレーナーをはめて、カクテルグラスにカクテルをそそいだら完成です。
ストレーナーは上記の画像の左側にある器具です。このあとの項目でストレーナーについて紹介するのでご安心ください。
ミキシンググラスがなかったら、大き目のタンブラー等(コップ)で代用が可能ですが、ミキシンググラスはステアをしやすいように設計されているので、”ステア”系のカクテルをつくる時には重宝します。
ストレーナー
ストレーナーは茶こしやざるのような意味合いがあり、カクテルでは上の画像のような道具をイメージします。
しかし、もう一つ意味があり、シェイカーの真ん中のパーツもストレーナーと呼びます。
【ストレーナー】・・・①ストレーナー ②シェイカーのストレーナー
ストレーナーはミキシンググラス等で混ぜたカクテルと氷や不要な果肉等が一緒にカクテルグラスに入らないようにするための分離器です。
使い方はミキシンググラス等にはめて注ぐだけなので、簡単かと思います。
洗う際は、バネと本体を取り外ししてから洗います。
もし、ストレーナーがない場合は、ミキシンググラスの氷を抑えながら注いであげたり、不要な果肉等は茶こしを使用して取り除いても問題ありません!
ただあれば便利なので、一つあってもいいと思います。最近はバネなしのストレーナーもあります。
シェイカー
上記の画像がシェイカーで、混ざりにくいお酒や生クリーム等でカクテルをつくるときに使用します。
シェイカーでお酒を混ぜることをシェイクといいますが、シェイクは空気をカクテルに含ませることができるので、味がまろやかになります。
【シェイカー】・・・①混ぜる ②冷却する ③気泡を含ませる の三つがシェイカーを使ってお酒をつくる理由です。
シェイカーの種類
- 3ピースシェイカー・・・これが一般的なシェイカーです。キャップ、ストレーナー、ボディの3つのパーツで一つのセット。
- 2ピースシェイカー・・・ボストンシェイカーと呼ばれ、パイントグラスとティン(金属のボディ)の2つのパーツでセット。
ここでは3ピースシェイカーについて説明します。
使い方
ボディ・・・ここに氷とお酒をいれる
ストレーナー・・・注ぎ口から氷が出ないようになっており、ボディに装着
トップ・・・キャップの役割でストレーナーに装着
手順
①ボディにすべてのお酒を入れ混ぜる
②カクテルグラスなどを冷やし準備が整ったらボディに氷をいれる
③ボディにストレーナーを装着し、最後にキャップを外してシェイクをする
④キャップを外し、カクテルグラスに注いだら完成
アイスピック
アイスを加工する際に役立ちます!
刃の長さや本数、グリップの大きさ等の違いで種類があります。
最初は刃が短く、グリップが太い方が扱いやすい
丸い氷等も作りたい場合は、三本刃で感覚を掴んでいったらいいと思います。
ただし、大きい氷を綺麗に割りたいという場合は、刃は長い一本刃の方がきれいに氷を割ることができるので最適です。
もし、家にアイスピックがない場合は、包丁等でも代用が可能です。
アイストング
氷用のトングです。
口にはいるものなので、基本的には手を使用せず、トングを使用して氷をグラスにいれます。
また、手で触ると氷が溶けてしまったり、手が濡れたりするのを防げます。
出来るだけスピーディーにグラスに入れると、バーテンダーのように動作がかっこよくなります。
ただし、氷は固いので、変な角度でおもいっきりグラスにぶつけるとグラスが割れてしまうのでご注意ください。
家に誰かを招待する時はトングがあった方が何かと使う場面もあって便利ですよ。
まとめ
1 グラス・・・10オンスのグラスの容量が300ml/8オンスのグラスの容量が240ml
2 メジャー・・・大きい方が45ml=(約)1.5オンス/小さいほうが30ml=(約)1オンス
3 バースプーン・・・スプーンは一杯で5ml/1tsp /バースプーンで混ぜることをステアという
4 ミキシンググラス・・・【ステア】というカクテル技法で使用・①混ぜる ②冷やす
5 ストレーナー・・・①分離器のストレーナー ②シェイカーのストレーナー
6 シェイカー・・・【シェイク】というカクテル技法①混ぜる ②冷却する ③気泡を含ませる
7 アイスピック・・・最初は刃が短く、グリップが太い方が扱いやすいが、刃が長い方が綺麗に割れる
8 アイストング・・・氷用のトング
今回はバーテンダーが使用する道具を紹介しました。
家でカクテルをつくる際は、シェイカー以外の道具は他のものでも代用ができます。
ただ、頻繁に家でカクテルをつくる場合は道具をそろえた方が、楽しみも増えるのでおすすめですよ!