この記事では、フレンチラムを代表するビエールという蒸留所について紹介します。
実際に飲んだ「ビエール ・ラム・ビュー2006 」のレビューもしますので、ラム酒選びに参考になればと思います。
マリーガラント島はどこにあるの?
まず、ビエールの蒸留所がどこにあるのでしょうか?
答えは、マリーガラント島はここカリブ海に位置するフランス領グアドループにあります。
面積は158平方KMで香川県のさぬき市と同じぐらいの大きさです。
もう少し分かりやすくイメージすると、東京ドーム約4つ分ほど。
有名な蒸留所があると、大きな島をイメージしますが、意外と小さく感じますね。
マリーガラント島にはのどかなビーチと風情ある風車が島に点在し、サトウキビ畑が広がります。
そしてなんと、この美しい島には世界的に有名なラム酒の蒸留所が3つもあります。
Bellevue・ベルビュー
Bielle・ビエール
Poisson・ポワソン
今回はこの中のBielleというラム酒を紹介していきます。
ビエール・Bielleとは?
ビエールとはカリブ海で生産される、フレンチアグリコールラム酒です。
カリブ海で造られるアグリコールラムは一般的にサトウキビのクセが強いといわれていますが、ビエールはクセを上品な極薄の甘さで包み込んだイメージ。
なので!
アグリコールラムが苦手なひとにもおすすめできるアグリコールラムなのです。
また、ビエールのあるマリーガラント島は天使のわけまえが年間8%もあり、さらに、小規模生産+アグリコールラム酒なので必然的に希少価値が高くなります。
※天使のわけまえはエンジェルシェアといって、樽熟成中に蒸発してしまうお酒のことです。昔の人は、減っている分を天使が勝手に飲んで、お酒を美味しくしてくれていると思っていたようです。
ビエールの歴史
公式サイトからビエールの誕生までが見れます。
公式サイト(フランス語):http://www.rhumbielle.com/historique/
内容をまとめると下記のとおりです。
1769年にジャン・ピエール・ビエールが購入した土地が息子に受け継がれ製糖工場を創りました。
その後、人から人へ所有権が移り、製糖工場から蒸留所へ変貌をとげました。
1975年には、Sociétéd'Exploitationde la Distillerie Bielle(SEDB)という現在のビエールの会社に所有権がわたり、数々のラム酒が誕生しています。
ビエールのスペック
ビエール ・ラム・ビュー2006
銘柄 | ビエール ・ラム・ビュー2006 |
製造国 | フランス領グアドループ県マリーガラント島 |
アルコール度数 | 42% |
容量 | 500ml |
価格 | 5000円前後 |
500mlのボトルでスリムな印象、デザインは茶色がメインカラーなので格式が高いように見えます。
また、500mlのような小さいボトルの方が、いろいろなラム酒を試せるので個人的にはうれしいポイントです。
コルクも作りがしっかりしています。
実際に飲んでみた感想はアグリコールラム酒の特有の香りがそこまで強くなく、フルーツとスパイスの癒される香りがありました。
バーボン樽で4年熟成した後に、コニャック樽で1年熟成し風味を加えた贅沢なラム酒です。
ソーダ割りではシングルモルトのソーダ割に似た爽快感も味わえ、ストレートではブランデーのように香りを満喫できます。
値段は少し高いですが、シャープなラム酒を飲みたい人にはうってつけです。
公式サイトでは日本ではまだまだ知られていないビエールが勢ぞろい!
ぜひ飲んでみたいですね。
http://www.rhumbielle.com/rhum-ambre/