そんな方へ、今回は家で作るカクテルのコツを紹介します。
こんな方におすすめ
- 家で美味しいカクテルをつくって飲みたい
- お酒は好きだけどカクテルは自分で作ったことない
- とりあえずカクテルのコツを知りたい!
この記事を読んでいただければ、以前よりは美味しいカクテルをつくれるはずです!
この記事ではロングカクテルについて説明しています。ロングカクテルは大き目のグラスに氷をいれて、長い時間カクテルを楽しめるようにしたカクテルのスタイルことをいいます。
家飲みカクテルを美味しく作るには?
家でカクテルをレシピ通りに作ったことがある方がいらっしゃるかと思いますが、レシピ通りに作っても「え、おいしくない・・・」、「BARで飲んだおいしいカクテルと味が違う」ということがあるかと思います。
そこで疑問に思うのが、どうやったらBarで飲むカクテルのように美味しいカクテルが作れるのだろうか?だと思います。
しかし、バーテンダーが使用するお酒やソーダ、ジュース等は私たちが酒屋で同じように購入できるものばかりです。
では何が理由でカクテルが美味しくできないのか?
その原因の多くは氷にあります。
BARではホシザキ、福島工業等の高性能な製氷機を使用するところがほとんどです。
一方家庭では、冷蔵庫の製氷機能で作るか、冷凍庫で専用の容器で作るのどちらかが多いかと思います。
その為、よい氷を使用するかしないかで、カクテルの味に差ができるのは必然ともいえるでしょう。
氷もカクテルの立派な材料
意外に思うかもしれませんが、氷も大切な材料の一つです。
カクテルレシピには氷をいれるぐらいにしか書いていないので、どの氷を使用するかによって、カクテルのおいしさも変わってきます。
カクテルを作るときに、氷はグラスの全体容量の半分以上の割合を占めています。
そこで溶けやすい氷を使用していたら、せっかくのカクテルが薄まってしまったり、すぐにぬるくなってしまう可能性があります。
基本的に氷はお酒を冷やして長い間楽しめるようにカクテルに入れます。
その為、良い氷は純氷といわれる、溶けにくい氷のことをいいます。
まず、美味しいカクテルを作る際には、美味しい氷も用意する。ということを覚えておきましょう。
カクテルに使う氷の良し悪し
では実際のところ、どのような氷が悪い氷=溶けやすくて、どのような氷が良い氷=溶けにくいか見ていきましょう。
溶けやすい氷は【白く濁っている】特徴があります。
どういうことかというと、氷の白い部分は不純物や気泡でできています。
不純物が入っていると熱伝導が高いので、早く溶けてしまう原因になります。
一方で良い氷というのが溶けにくい氷のことをいい、【純氷】といいます。純氷は純粋な水の結晶が規則正しく並んでいるので、氷が溶けにくいです。しかし、不純物等がまじっている場合、水と水の結合を邪魔して、不規則な結晶の並びとなり溶けやすくなるというイメージです。
純氷を作るにはどうすればいいのか?
氷の白い部分は冷凍庫で急速冷凍を行うと製氷されます。
なぜかというと、水は【水ー不純物ー気泡】の順番で凍るからなんです。
冷凍庫では急速に冷やすため、冷やされた外部から一気に温度が下がり、最初に外側の水が凍ります。
外側の水が氷になってしまった為、中心部分の不純物や気泡等の逃げ道がなくなり為、そのまま白く凍ってしまいます。
一方純氷(不純物等がはいっていない)を作る場合、時間をかけてゆっくり凍らせることで、気泡等を逃がしてあげています。
その為、気泡等が含まれていない、透明な純氷ができるという訳です。
これらをふまえて、カクテルメイキングで使用する氷を見ていきましょう。
カクテルで使用する氷
使用する氷は主に二種類あります。
- キューブアイス・・・レシピに特に氷の指定なしの場合
- クラッシュドアイス(細かく砕いた氷)・・・レシピにクラッシュドアイスと指定あり
キューブアイス
カクテルレシピで得に氷の指定がない場合、上記のようなキューブアイスが一般的に使用されています。
この氷で気を付けるポイントは、極力とけにくい氷を使用することです!
使用する良い氷の例
- なるべくグラスにあった大きい氷を使用する→氷が液体に触れる表面積と比例して氷は溶けます。
- 純度の高い氷を使用する→氷に白い部分があると溶けやすいです。
キューブアイスの用意方法
①市販の氷を買う・・・買うだけなので、手間がかかりません。
②そこそこの製氷機を買う・・・一回買えばあとは楽ちんですが、高額ですね。
③家で作る・・・手間がかかりますが、自由度が高く、調整可能。
市販の氷を買う
市販の氷を使用すればすぐに、純氷をすぐに入手できて問題解決です。
なるべくグラスの大きさに合う氷を選ぶと氷がやや溶けにくく、長い間冷えている時間を保てると思います。
節約はしたいとは思いますが、美味しいカクテルをつくるには、氷はケチらずにグラスに満杯に入れるのがおすすめです。
製氷機を買う
これは初期費用や家のスペース確保の問題と毎日氷を使用する回数が多ければ、検討するのがよいと思います。
ただし、高性能の製氷機を購入しないと、製氷機によっては不純物や気泡が入っている氷ができるので、
氷がすぐに溶けてしまう可能性があります。
冷蔵庫に備え付けてある製氷機も、性能や使用する水によっては、同様に不純物や気泡が入り溶けやすい印象がほとんどです。
もちろん、おいしく作れる冷蔵庫もあると思いますので、その際は氷の問題は解決ですね。
また、アウトドア用でカクテルをつくる場合などは、高速製氷機がおすすめです。
野外で10分ほどで作成できるものもあるようです。便利な世の中ですね。
家で作る方法
氷の大きさや形も自分で調整できるので、おすすめです。
ただし、他の方法より少し時間や手間がかかるので、素人から玄人向けといっていいかもしれません。
簡単に大きな氷を用意する方法
一番簡単な方法が”100円均一等の氷のトレーでなるべくグラスに近い大きいサイズで使用する。
最近ではアマゾン等で、少し大きめのトレーも見かけるので、そちらを買ってもいいかと思います。
これは、単純に液体に接する表面積を少なくすることで、溶けにくくする作戦ですが、白い部分はたいてい残ってしまいます。
冷凍庫の温度を高くする方法
水は冷えると外側の水から凍り、不純物、気泡の順番に凍ります。
ゆっくり冷やすことで、気泡等を逃がすことができ、溶けにくい氷ができやすいです。
ただし、冷凍庫には他の食材等が入っているのも考慮すると、あまりおすすめはしないです。
2L以上の大きな容器で氷を作る方法
大きいサイズで氷を作ると、水、不純物、気泡の内水の割合も多くなります。
容器に入れた水を冷凍庫へいれて、2/3が凍ったら外に出し、凍っていない部分は捨てます。
不純物と気泡分が固まる前に捨てる作戦です。
最後に凍っている部分をアイスピック等で好みのサイズに砕けば出来上がりです。
上のポイントを抑えるだけで氷が溶けにくくなり、劇的に宅飲みカクテルが美味しくなります。
クラッシュドアイス(細かく砕いた氷)
クラッシュドアイスは1cm角の氷粒です。
クラッシュドアイスを使用するカクテルは、夏をイメージし清涼感を演出するカクテルや、モヒートのミントを混ぜやすくする等、クラッシュドアイスを使用する意味があります。
また、クラッシュドアイスを使用すると、キューブアイスより早く冷却することができます。しかし、その反面氷が溶けるのが早いです。
なので、クラッシュアイスを使用する場合、そこまで水っぽさを気にしなくても大丈夫です。
作り方
BARで使用しているクラッシュドアイスはキューブアイス等をアイスクラッシャーで氷を砕いて冷凍庫で冷やしているものを使用します。
本格的に用意したい人はアイスクラッシャーがおすすめです。
しかし、家飲みの場合、めったにクラッシュドアイスを使用しないかと思いますので、その場合は小さめのブロックアイス、または、アイスピックでキューブの氷を砕いても代用可能です。
おすすめは、100円均一の クラッシュドアイス専用のトレーで氷をつくることです。
簡単に作れて便利です。おすすめですよ。
まとめ
基本的にカクテルの作り方はレシピ通りで大丈夫です。
ただ、レシピにのっていない氷のコツ(溶けにくい氷を使用すること)を意識していただければ、美味しいカクテルができると思います。
- なるべる大きめの氷を使用
- 純度の高い氷を用意
今回は氷が溶けにくい=味が薄まらない等の理由で美味しいカクテルが作れると説明しております。
しかし、中には味が薄まった方が美味しく感じる人がいらっしゃるかと思います。
その際は、今回説明した氷の作り方は気にせず、むしろ溶けやすい氷を使用した方が、ベストかと思います。
なにより大切なのは、自分や相手が美味しいカクテルをつくることにありますので、その点だけご注意ください。