今回は、ラム酒の産地で有名な南米のベネゼエラが生んだラム酒を紹介します。その名も サンタテレサ1796 、文字どおり220年以上の長い歴史があるベネゼエラ最古の蒸留所のラム酒です。
この記事はこんな人におすすめ
- ラム酒で贈り物を探している
- 高品質なラム酒に興味がある
- ラム酒を買うときに失敗したくない
サンタテレサとは？
「サンタテレサ」とは、ベネズエラのアラグア州で生産される高品質なラム酒のブランドです。この地域は、ラム酒の原料となる糖蜜（モラセス）を利用する糖蜜蒸留法や、ソレラシステムという熟成方法を採用しており、その特有の風味や質感が特徴です。
サンタテレサのラム酒は、伝統的な製法で作られており、創業はなんと220年前にも遡ります。実際には１９世紀後半からラム酒造りが始まりましたが、ベネズエラでは最古の蒸留所です。家族経営をしていて今は５代目が経営しています。
サンタテレサのラム酒は、カクテルのベースとしても使われることがあり、その独自の個性と品質が高く評価されています。地域の風土や伝統が反映されたベネズエラの代表的なラム酒の一つとして確固たる地位を築いています。
サンタテレサの歴史
サンタテレサ社は1796年、トヴァル・イ・ブランコ伯爵により創業しました。サンタテレサの名前の由来は、伯爵の娘の守護聖人であるサンタテレサに因んで、自分の領地の一部をサンタテレサと名付けたことに始まります。
そして、1885年、サンタテレサ社はドイツ出身のヴォルマー一族により引き継がれ、現在にいたるまでヴォルマー一族がその経営に携わっています。
サンタテレサのシンボルはヴォルマー一族が元々海運業に関わっていたことから「風配図（バラに似ているので、ウインドローズとも言われる）」を基にデザインされています。
サンタテレサは、独自の製造プロセスと風味で世界的に名高いものとなっていて、受賞歴の多さが物語っています。
サンタテレサ社は犯罪ギャングを募集し、社会訓練や心理的援助を行い、社会更生させる取り組みも行っています。また、工場見学を開いていますので、興味ある方は是非見てみてください。
サンタテレサの製造方法
サンタテレサは、一般的なラム酒の製造方法と同じで、糖蜜蒸留法をベースにしています。この方法は、糖蜜(モラセス)を発酵させてアルコールを得た後、蒸留して精製するというものです。
蒸留の方法はカラムとポットスチルを使用し、その後、オーク樽で熟成させ、４年から35年経ったラム酒をソレラシステムで再度６年間熟成させるという、非常に時間のかかる行程を経て独特の風味と深みを持つ魅惑的なラム酒が完成します。
ソレラシステムとは
ソレラシステムとは特別なお酒の熟成方法の一つです。
もともとは、酒精強化ワインの一つであるシェリーの熟成方法として知られています。
下の動画を見てもらえるとソレラシステムの説明がわかりやすいのですが、言葉で説明するとこうなります。
蒸留所ではお酒を樽で熟成させます。もちろん一つの樽だけではないので、複数の樽が列を揃えて並んでいます。３段積み重なっているとして、一番下の樽をソレラ、その上の樽を第一クリアデラ、もう一つ上の樽を第二クリアデラと呼びます。
ソレラに入っているラム酒が商品用に使用され、その樽から減ったラム酒を第一クリアデラから足し、その樽から減った分を第二クリアデラから補充することで、一定の品質が維持されます。
※公式サイトよりシェアしています。
※動画は１分５２秒からソレラシステムの説明が始まります。
サンタテレサのスペック
| 生産国 | ベネゼエラ |
| 容量 | 700ml |
| アルコール度数 | 40% |
| 値段 | 5000円前後 |
飲んでみた感想
サンタテレサ1796は、滑らかな口当たりと豊かな香りが特徴です。バニラやスパイス、キャラメルのニュアンスが感じられ、しっかりとしたコクも楽しめます。熟成によって醸し出される風味の複雑さは、ラム酒愛好家を魅了しています。
サンタテレサのラム酒は、カクテルのベースとしても幅広く使用されています。例えば、「サンタテレサ・サンライズ」オレンジジュース割りや「テレサ・モヒート」砂糖＋ミント＋ライム＋ソーダ割りなど、独自のカクテルレシピを楽しむことができます。このラム酒の風味が、カクテルに新たな次元を与えています。公式サイトではジンジャエール割りもオススメされていますので、ぜひ色々なカクテルを試して自分の好きな割り方を見つけてください。
最後に
サンタテレサは、その歴史と製造プロセス、独特の味わい、そしてカクテルの幅広い可能性によって、ラム酒愛好家やカクテル愛好家に愛されています。その名前はアラグア州の中心都市に由来し、その地域の伝統と情熱が詰まった逸品と言えるでしょう。
格帯や製造工程を考えると贈り物などにオススメのラム酒です! ぜひこの機会に誰かにプレゼントしてみてはどうでしょうか？