そんな疑問にお答えします。この記事を読んでいただければ、お酒のカクテルについて基礎知識が身につきます!
カクテルとは
カクテルというとあなたは何を想像するでしょうか?
恐らく、バーテンダーさんが作ってくれた飲み物をイメージしていると思います。
下記の写真のようにグラスも色んな種類がありますよね。
今回はそんなカクテルについて、カクテルとは?、名前の由来、カクテルの分類、カクテルの技法を紹介します。
カクテルとは【お酒に+α】したアルコール飲料
カクテルといっても、何個か意味があります。
下記はWEB上で、「カクテル 辞書」と調べた結果です。
参考
1 ウイスキー・ブランデー・ジンなどの洋酒に、果汁・ビターズ・シロップ・香料などを加え、氷を入れて混ぜた飲み物。混合酒。
2 オードブルの一。果物・野菜・エビ・カニなどをカクテルグラスに盛り合わせ、カクテルソースをかけたもの。
3 種類の異なる物がまじり合って渾然(こんぜん)としているもの。「光と音楽のカクテル」
出典:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%82%AB%E3%82%AF%E3%83%86%E3%83%AB/
今回紹介するカクテルは①番の【お酒+α】についてです。
※アルコール1%未満の場合はノンアルコールカクテルと呼びます。
私がバーテンダーをしていた時に、先輩バーテンダーに「野菜に塩をかければサラダという料理になるのと同じで、お酒に何かを足したらカクテルになるのです。」と習いました。
思わず納得する回答に驚いた記憶があります。基本的にカクテルは【お酒+αしたもの】と覚えておきましょう!
それと同時に、お酒はアルコール飲料であり、体に悪影響を及ぼすとも同時に覚えておきましょう。
カクテルという言葉はいつ頃から使用されていたの?
カクテルの話をする前に、少しビールとワインについて昔の話をします。
ワインは紀元前5000年以上前の出来事を書いた物語、ギルガメッシュ叙事詩には”ワインが振る舞われた”と記載があります。
ビールは紀元前3000年以上前のメソポタミアの場所でモニュマン・ブルーという石板にビール作りに関しての情報が見つかっています。
その為、カクテルが【お酒+α】だとすると、これくらい前から「お酒+α」はあったといわれています。
なぜかというと、昔のビールやワインは今よりも美味しくなく混ぜて飲むことは多かったためです。
ただ、実際に見たことはないので、想像ばかりが膨らみますね。
「お酒+α」がカクテルという言葉がに変わった、カクテルという言葉が誕生したのは比較的最近のことです。
新版バーテンダーズマニュアル』を参考にすると、1700年代には【お酒に+α】したものをカクテルとよんでいます。
ビールやワインに比べると歴史は浅いですが、それでも300年という月日は長いですよね。
それではなぜ、お酒+αしたものをカクテルと呼ぶことになったのかを見てみましょう。
カクテルの起源
カクテルの元となった言葉ですが、諸説が様々あり、ここでは国際バーテンダー協会が、カクテルの語源として採用している説を一つ紹介します。
むかしむかし、ある港に別の国からきた船乗り一行が訪れました。その港では、ブランデーやラムなどに砂糖をくわえた飲み物が流行っていました。船乗りたちの国ではお酒はストレートで飲むのが習慣になっていたので珍しかったのです。そして、その飲み物を作っている少年に、船乗りが「それはなんだい?」と聞くと少年は「これはコーラ・デ・ガジョ(スペイン語で【雄鶏の尻尾】だよ」と言いました。船乗りは飲み物の名前を聞きたかったのですが、少年は勘違いをして、飲み物をまぜるのに使用していた、木製のスティックの名前を伝えていました。スペイン語のコーラ・デ・ガジョが英語のテール・オブ・コックとなり、これがカクテルCocktailという言葉になりました。
参考『新版バーテンダーズマニュアル』
ウィキペディアによると上記の説が、1936年1月にイギリスで発行されたバーテンダー情報誌に初めて掲載されたとあり、比較的最近の出来事ですね。日本でもこの説が広く伝わっています。
カクテルの語源について知ったところで、下記の二つのカクテルをあなたは見たことはないでしょうか?
これは、カクテルの二つの違いを表しています。
次はカクテルの分類について説明します!
ロングカクテルとショートカクテルの違いとは?
カクテルには大まかに二つの種類があります。
それらの違いはグラスに氷が入っているか入っていないかの違いです。
2つのカクテル
- ロングカクテル=氷が入っている=氷が入っているので、時間がたっても冷たくて美味しい
- ショートカクテル=氷なし=氷がないので、適温で飲める時間は短い
居酒屋やBARで飲まれているカクテルは、8から9割がロングカクテルです。
ロングカクテル
ロングタイム・カクテル
ショートカクテル
ショートタイム・カクテル
カクテルの3大技法+1つの技
最後にカクテルをつくる際、バーテンダーが使用する3つの技【ビルド・ステア・シェーク】を紹介します。
これらの技法はすべて【お酒】と【+α】を混ぜるための技です。
カクテルレシピを見ると、たいていこの三つの内どれかが記載されているので、この3つの技を知っていれば、カクテルをつくる工程がイメージできます。
早速大まかな説明を見ていきましょう。
ビルド
グラスに直接材料をいれて混ぜる方法です。
必要な道具:グラス、Barスプーン、氷、材料、メジャー
モヒートやキューバリブレ、ジントニック、ハイボール等のロングカクテルがこの技法で作られます。
9割近くのカクテルがこの技法で作られています。シンプルですが奥が深い技法です。
ステア
氷を入れたミキシング・グラスに注ぎ、比較的混ざりやすい材料を入れて混ぜて+冷やす方法です。
必要な道具:ミキシング・グラス、ストレーナー、グラス、Barスプーン、氷、材料
マティーニやエルプレジデンテ等、主にショートカクテルで使用される技法です。
シェークのようにフレーク(小さい氷の粒)が入らないので、見た目も綺麗に仕上がります。
シェーク
カクテルといえばこれをイメージしますよね。材料を混ぜる+急激に冷やす+空気を含ませる方法です。
シェイカーに氷+材料をいれシェイクします。ショートとロングに使用される技法です。
必要な道具:シェイカー、グラス、Barスプーン、氷、材料
XYZ、ダイキリ、等のショートカクテル、ピニャコラーダ、ボストンクーラー等のロングカクテルで使用されます。
シェーカーで振ったお酒は、冷たくなり、空気を含ませるので、味がまるくなります。
味がまるくなるというのは、お酒に気泡が含まれアルコールが感じにくくなっている状態をいいます。
以上三つが主な技法ですが、下の技法もカクテルで使用する場面があります。
あまり使用する機会は少ないですが、有名なカクテル技法ですので覚えておいて損はないです。
ブレンド
ブレンダーというミキサーを使用し、氷+材料を混ぜます。
フローズン・ダイキリ等のフローズンスタイルで使用されます。
シャーベットに近いカクテルで、小説家で有名なヘミングウェイが好んで飲んでいたスタイルでもあります。
発祥はキューバで、夏の定番カクテルです!
まとめ
■カクテルとは【お酒に+α】したもの
■種類はロングカクテルとショートカクテルの二つ
-氷が入ってて長く楽しめるのが、ロングカクテル
-短い時間で楽しむカクテルが、ショートカクテル
■カクテルの作り方は主にビルド・ステア・シェークの3つの技法
いかがでしたでしょうか?
今回はカクテルについて紹介させていただきました。
よろしければカクテルのレシピ等を紹介しているので、覗いてみてください。